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フクロウ先生

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フクロウ先生
ヤマモト山の学校には今日もたくさんの生徒が集まっています。フクロウ先生はみんなにいろんなことを教えています。
シャカシャカリスがフクロウ先生に質問しています。
「フクロウ先生、どうして本を読まないといけないんですか。僕は本を読むのが苦手なのに、お母さんは遊んでばかりいないで本を読みなさいと言います」
ノンビリグマも
「僕も本を読んでると退屈で眠くなってしまいます」
とフクロウ先生に言いました。
「ホウホウ、本を読むのが退屈と言いますか。私からすると本を読むのが面倒で退屈というほうがわかないのう」
フクロウ先生は微笑みながら答えました。
フクロウ先生はシャカシャカリスに聞きました。
「この山にはいろんなどんぐりがあるが、甘いドングリと苦いドングリがあるのは知っているかい」
「うーん、そういえば時々とても美味しいドングリがあるなぁ」
シャカシャカリスは首をかしげながら答えます。
「この山にはスダジイの木があるんじゃよ。その木から落ちたドングリは甘くておいしいんじゃ。しかしシラカシのドングリはとても渋くて食べられたものじゃないんじゃよ」
「そんなんだぁ。でもどれがどのドングリかなんてわからないよぉ」
「ほっほうー。それはこの『ドングリを拾おう』という本に全て書いておる」
「えー!その本を見せてください!」
シャカシャカリスはフクロウ先生に本を渡してもらって夢中に読み始めました。
フクロウ先生はノンビリグマにも話しかけます。
「君ははちみつが好きだったね。でも先週ミツバチの巣と間違えてアシナガ蜂の巣を触って大変なことになったね」
「うーん、でも開けてみないとはちみつが入っているのかどうかわかないんです」
「ほっほう、この「ハチの友達図鑑」をみればどれがミツバチの巣なのか、どこにミツバチの巣があるのか全て書いておるぞ」
「すごいー!その本を読ませてください!」
ノンビリグマはいつもののんびりした様子からは打って変わってどんどんページを読み進めていきます。
「ほっほうーみんな本のすごさ、楽しさを少しはわかってくれたかのう?」
ヤマモト山に今日も日が沈みます。
26/100の作り話



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