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ピカピカきれい石

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ピカピカきれい石
シマリスがドングリを集めています。
キラキラして、角ばった石を見つけました。
「うわぁ、とってもきれいな石だなぁ。持って帰ろう」
ドングリをたくさんと、キラキラの石を一つ持って帰りました。
シマリスはその石にピカピカきれい石、と名前をつけてとても大切にしました。長雨でうんざりしても、ドングリが見つからない日もピカピカきれい石を見ると元気になれました。
ある時友達のフクロモモンガがシマリスの巣に遊びに来ました。シマリスは宝物を自慢します。「綺麗でしょう、ピカピカきれい石って言うんだよ」
フクロモモンガは笑って言いました。「これはオーテッコーって言う石だよ。隣の山に行けばたくさん落ちてるよ。金に似てるけど全然価値がないから愚か者の金とも言われてるね」
「そうなんだ…」
シマリスはなんだかがっかりしてしまいました。さっきまで輝いていた石がなんだか急に色褪せた気にさえなりました。
次の日シマリスは青色うずもようの石をひろいました。「見たこともないきれいな石だなぁ。持って帰ろう」
その日もフクロモモンガが遊びに来てました。
「あ、また石を拾ったんだね。その石の名前を教えようか?」
シマリスは答えました。
「この石の名前は海色うずまき石だよ。こっちの石はオーテッコーだけどピカピカきれい石って名前なんだ。僕がそう決めたんだ」
今日はピカピカきれい石も光り輝いてみえます。海色うずまき石も美しいもようです。
24/100の作り話



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