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あぶくと石

 制作中・・・

今日はフクロウ先生の授業です。生徒たちは一生懸命問題を解きましたが、アカムササビがカンニングをしていたのを隣の席のカッコウが気がつきました。
カッコウはアカムササビがズルをしたと大騒ぎ。アカムササビはうつむいてしまいました。
フクロウ先生はみんなを静かにさせると、机に水の入ったコップを置きました。
フクロウ先生は言いました。
「アカムササビくん、このコップに小石を一つ入れてみなさい」
アカムササビはチャポンと小石を入れました。
「もう一つ入れなさい」
チャポン。
「もう一つ」
チャポン。
フクロウ先生はアカムササビに聞きました。
「今小石は何個入っていますか」
「・・・三つです」
「今度はこのストローを使ってコップにあぶくを一回入れなさい」
ブクブク。3つくらいはアワが入りました。
「もう一回」
ブクブク。また3つほど入りました。
「もう一回」
ブクブク。最後は4つほど入ったようです。
フクロウ先生はアカムササビに聞きました。
「今あぶくは何個入っていますか」
「・・・0です」
コップに入ったあぶくはきれいに消えていました。
「小石は一回に一つしか入りませんが、しっかりとコップに入っていきます。あぶくは一度にたくさんコップに入りますが、ズルをした勉強のようにその場で消えてしまいます。皆さんには小石を入れるように勉強をしてほしいと私は願っています」
アカムササビはその日からクラスで一番真面目に勉強をする生徒になりました。
86/100の小さな作り話



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