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フォークアート「小さな白鳥」

 新作

フォークアート「小さな白鳥」
複数本の白鳥は以前にも作ったことがありますが、今回は一本で作ってみました。小さくてかわいい白鳥です。
魔法の鏡
中東に伝わる昔話。
あるところに小さな村がありました。
その小さな村に旅の商人がやってきました。商人は村の教会の前で商品をずらっと並べました。
見たこともないようなたくさんの商品を前にして村人たちは心浮き立ちます。
村の青年のイサックは一つの鏡に目をとめました。その鏡は大きいような小さいような、重いような軽いような、なんだか不思議な鏡でした。
「お目が高い!その鏡は魔法の鏡なんだ」
イサックはその鏡を買って帰りました。
その夜イサックは鏡を磨きながら独り言を言いました。
「仕事探しがうまくいかないなぁ。どんな仕事をすればいいんだろう」
すると不思議なことに鏡が答えてくれました。
「イサック、お前は村の外れにある土地を耕して農作物を作るといい」
イサックはとても驚きました。鏡は本当に魔法の鏡だったのです。
イサックは鏡の言う通り土地を耕し、次の年にはたくさんの収穫がありました。
「鏡よ鏡、次は何をすればいい?」
「隣町のラナーと結婚しなさい」
ラナーとはイサックが思いを寄せている女性でした。イサックは少ししり込みをしましたが、鏡の言うことを信じてラナーに結婚を申し込みました。そしてイサックはラナーと結婚しました。
イサックは人生で迷うことがあるといつも鏡に相談しました。鏡はいつもイサックにとって正しい方向を指し示してくれます。
数年後再びあの旅の商人が村にやってきました。
イサックは商人にお礼を言いました。
「あの鏡は未来を映す魔法の鏡だったんですね」
商人は答えました。
「いやいや、あの鏡はあなたの心を映す魔法の鏡なんです。あなたの本当の気持ちを教えてくれるのです」
困ったときや悩んだ時、答えはあなた自身の中にあるのではないでしょうか。
12/100の作り話。



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