カエルのドラマーを購入していただいた方からレビューが届きました。
ドラムを始めた方からのご注文でした。気に入っていただけたようで嬉しいです。
小さな作り話 不揃いのコップ
町外れ、森の中にあるガラス工房。見習いコップ職人のサチは今日も不揃いのガラスのコップを作っています。わざと不揃いにしているわけではありません。使いやすいちょうどいい大きさの形のコップを作ろうとして、どんなに丁寧に作っても出来上がりのコップは少し大きかったり、とても小さかったり尖っていたり丸くなってしまうのです。
今日も不恰好な様々な形のコップを20ばかり作ったサチは暗い気持ちで工房から帰って行きました。
深夜。工房に忍び込む小さな影。森の小人たちです。めいめいがコップに近づいていきます。「お、このコップはちょうどいいじゃないか。叩くと高くて長い音が鳴るぞ」「こっちのコップは珍しい。三種類の音が同時になるなんて!」「このコップはまさに僕が探していたコップだ。足置き場のあるコップなんて夢のようだ」
髭の生えた小人が声をかけます。「では演奏会を始めよう」 色とりどりの音が響き合う素晴らしいコップの演奏会の始まりです。
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