制作中…
魔法のランプ
魔法のランプを手に入れた男がいました。魔法のランプをこすると願いがなんでも叶います。
「いいものを手に入れた。これさえ有れば怖いもの無しだ。いざという時のために取っておこう」ランプは鈍く光っています。
男は商売を始める事にしました。もしかしたらうまくいかないかも知れないと思いましたが
「なーに、いざというときはランプを使えばいいんだ」と開き直ります。
男が始めた商売はとてもうまくいきました。ランプは鈍く光っています。
男は冒険に出かける事にしました。とても危険な冒険です。「なーに、いざという時はランプを使えばいいんだ」と開き直ります。とても危ない目にも遭いましたがなんとか無事に帰ってこれました。ランプは鈍く光っています。
男は人生で何度も大きな挑戦をしました。時にはうまく行かないこともありましたが「ランプを使うほどの失敗じゃない」とランプはずっと使わずに取っておきました。ランプは鈍く光っています。
男は充実した人生を送りました。その長い人生の中では取り返しがつかない不幸もありました。ランプを使おうかとも思いましたが「どんな人でも不幸はある。俺だけが不幸なわけではない」とランプは使いませんでした。
ランプは鈍く光っています。
22／100の作り話
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