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薪拾い
昔々の話。四郎は毎日薪拾いに出かけます。四郎はまだ子供ですが毎日毎日たくさんの薪を家まで拾って帰るのが四郎の仕事です。
薪拾いは大変です。どんな薪でもいいわけではありません。生技やグズグスになった枝だと父にどやされます。乾いたいい薪だけを沢山拾って帰らなければいけません。
四郎は毎日の薪拾いに飽き飽きしてしまいました。ある日四郎はかんしゃくを起こしました。
もう薪拾いなんてたくさんだ。どうして毎日毎日同じことをしなければいけないんだ。
父親は穏やかに答えました。
四郎のお陰で毎日火を起こすことができる。四郎の薪が温かい風呂を沸かし、美味しいご飯を作る。私の陶房も士郎が沢山拾って来てくれる赤松じゃなければいいものが出来ない。四郎、いつもありがとう。
四郎は父親がそんな風に話すのは初めてだったので驚き、そして照れくさくなりました。僕の薪がとても役に立っている事が嬉しかったのです。
次の日から四郎は薪拾いが少し楽しくなり、もっとまじめに拾うようになりました。
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