制作中・・・
カエルを作るときはともかく口からです。
四方の番人
あるウサギの村では昔からの言い伝えがありました。東の山にはライオンがいるので越えてはならない。西の谷にはトラがいるので降りてはいけない。北の平原には巨人がいるので近づいてはいけない。南の川には魔女がいるので渡ってはいけない。
ウサギの村では生まれた子ウサギにこの言い伝えを教えます。この村のウサギはずっとこの言い伝えを守って村から出ませんでした。
ある日、村で四つ子の子ウサギが生まれました。生まれて数日、母ウサギが言い伝えを教えようとすると四つ子がいません。四つ子は走れるようになったのが嬉しくて東西南北に一目散に駆け出していました。
お昼過ぎに帰ってきた四つ子は心配していた母ウサギに報告します。
「東の山にはタテガミのような草がたくさん生えていた」
「西の谷にはシマシマ模様の大岩があった」
「北の平原には両手を広げたような大きな木があった」
「南の川には大きな帽子が落ちていた」
「生まれて初めて思いっきり走り回ってとても楽しかった」
その日から村のウサギたちはどこにでも自由に走ることができるようになりました。
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