フォーク一本分の福音
3月の展示会に向けて制作に没頭しております。フォークアートを始めて5年経ちますが、いまだに新しい発見の繰り返しです。
この間、子供さんにフォーク曲げを見てもらったときに久しぶりに「もったいない!」と言われました。食器を本来の使い方でなく破壊的な行為に使ったことで、お子さんは正直だから反射的にそう言ったのだと思います。
フォーク曲げを始めたころは「もったいない!」と言われることが本当に多かったです。これはフォーク曲げを始めたころからの悩みでした。。食器を破壊する行為は見ている人に不快感を与えてるのではないか?
その当時の僕が長い間悩んで出した解答は「フォーク一本分の喜びがあるマジックをしよう」でした。一本のフォークが使えなくなってしまうけど、このマジックを見れて良かった、と思ってもらえるマジック。
冒頭の「もったいない!」と言ったお子さんにお願いして、大事な友達や家族の事を思ってフォークを握ってもらいました。
ハートの形になったフォークを見て驚いてるお子さんに「このフォークは使えなくなったけどもったいない?元の形に戻した方がいいかな?」と聞くと「戻さないで!」と大きな声で言われました。ちょっと意地悪だったかも。
僕は今まで何万本もフォーク曲げをしてきましたが、無意味に曲げたり折ったりしたことは一度もないです。
手元に残る折れたフォークや曲がったフォークも、もう一度人に喜んでもらえるような作品になってくれるように頑張ります!